トーアミグループ新体制へ！エアード参入の背景
土木建築資材の製造販売を手掛ける株式会社トーアミ（5973）は、2025年4月1日付で株式会社エアードがトーアミグループに加わることを発表しました。この動きは、トーアミが2021年に渡部建設との資本提携を行ったことを契機に始まった協議の結果に基づくものです。エアードは土木施工管理や道路舗装工事を主な事業とし、トーアミグループに参入することで、資材セグメントやグループ全体の取引先、協力会社の製品を活かし、新たなビジネスチャンスを追求するとしています。
トーアミとエアードの企業背景
トーアミは、土木建築資材の製造と販売に加えて、土木建築工事も行っており、その製品は国内外で高い評価を得ています。特に、強度と耐久性に優れた製品はインフラ整備に欠かせません。一方、エアードは静岡県を拠点に、道路舗装工事や施工管理に特化した専門企業として知られています。両社の提携は、双方の技術力と経験を活かしたシナジー効果を狙ったものです。
業界におけるM&Aのトレンド
近年、土木建築業界ではM&Aが活発化しています。これは、少子高齢化による人材不足や、インフラ維持管理の需要増加が背景にあります。日本国内では、国土強靭化計画に基づき、インフラ投資が続く中で、企業の規模拡大や技術革新が求められています。特に、中小企業では事業承継問題が深刻化しており、M&Aを通じて企業の存続と成長を図るケースが増加しています。
トーアミグループの今後の展望
トーアミグループは、エアードの参入を契機に、新たなビジネスモデルの構築を目指しています。具体的には、資材供給と施工管理を一貫して提供できる体制を整え、顧客満足度の向上を図ります。また、グループ全体での技術共有と製品開発を強化し、競争力のあるサービスを提供する計画です。これにより、国内外の市場での存在感をさらに高めることを狙っています。
土木建築業界の未来と課題
日本の土木建築業界は、老朽化するインフラの改修や、新規建設プロジェクトの増加によって、今後も成長が見込まれます。しかし、業界全体での人材不足や、環境負荷の軽減といった課題は依然として残っています。これに対し、各企業は技術革新や効率化を図るとともに、持続可能な開発を推進する必要があります。トーアミグループも、これらの課題に対処するための対策を講じ、業界のリーダーシップを発揮することが期待されています。
