株式会社fonfunは2026年9月29日、通信網のシステム開発・保守やエンジニア派遣を手掛けるICS株式会社の全株式を取得する契約を発表しました。売主はGホールディングス株式会社で、株式2,000株を現金で取得し、取得後の議決権所有割合は100%となる内容です。
株式譲渡の実行日は2026年10月6日を予定していました。fonfunの公式グループ会社ページでは、2026年10月14日の確認時点でICSを持分比率100%の子会社として掲載しています。したがって子会社化は達成済みと確認できますが、同ページに正確な実行日は記載されていません。
取引条件と対象事業
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 買い手 | fonfun |
| 対象会社 | ICS |
| 売主 | Gホールディングス |
| 取得株式 | 2,000株、発行済株式の100% |
| 株式取得価額 | 1億1,000万円 |
| アドバイザリー費用等 | 概算1,100万円 |
| 合計 | 1億2,100万円 |
| 発表日 | 2026年9月29日 |
| 発表時点の実行予定日 | 2026年10月6日 |
ICSは通信網のシステム開発・保守、エンジニア人材派遣、通信基地局設備工事を行っています。fonfunはSES・派遣などのDXソリューション事業との親和性を挙げ、グループの継続収益力を高める効果を期待すると説明しました。
fonfunの発表では、ICSの2026年8月期売上高は7億9,565万5,000円、営業利益は2,934万1,000円の見込値です。これらは対象会社の見込値で、監査済み実績とは区別されています。また、クロージング前にICSが保有する親会社向け貸付金等を清算することが株式譲渡の前提条件とされていました。
買収後に確認したい統合項目
SES・派遣事業では、売上高だけでなく、稼働エンジニアの継続、取引先との契約、技術者の配置・処遇が買収後の収益を左右します。通信基地局工事では、現場責任者や安全管理、通信キャリアとの取引条件が継続できるかも重要です。
買い手は、取得価額やシナジーの検討と並行して、次の項目を実行計画に落とし込む必要があります。
- 主要顧客・取引契約の承継条件、支配権変更時の同意要件
- 技術者の稼働状況、資格、退職リスク、採用計画
- 受注残と要員供給の対応関係、案件ごとの粗利・請求条件
- 買収前の貸付金・債務など、クロージング前提条件の履行確認
- 営業・要員配置・バックオフィスを統合する責任者と初期90日の計画
まとめ
fonfunはGホールディングスからICS全株式を取得し、完全子会社化しました。株式価額は1億1,000万円、諸費用込みの概算は1億2,100万円です。SES・派遣会社の買収では、顧客契約だけでなく、技術者の定着や要員配置まで確認することが統合後の事業継続に役立ちます。M&Aの進め方はM&Aの流れ・プロセス解説をご覧ください。自社の買収・譲渡についてはM&A相談窓口へご相談ください。
出典: fonfun「ICS株式会社の株式の取得(完全子会社化)に関するお知らせ」(2026年9月29日、TDnet原文)/fonfun「会社概要・グループ企業」(2026年10月14日確認)/日本M&Aセンター M&A速報(案件発見元)


