アプリックスは2026年9月29日、完全子会社のグローバルキャストが展開するFVNO事業を、同じく完全子会社のスマートモバイルコミュニケーションズ(SMC)へ承継させる吸収分割を発表しました。契約は同日に締結し、効力発生日は2026年11月1日を予定しています。発表時点では実行前です。
承継する事業と取引条件
FVNOは、自社で通信回線を保有せず、通信事業者の回線を使って自社サービスとして提供する事業です。グローバルキャストが扱う光回線サービスをSMCに移管し、顧客基盤やノウハウなどを集約します。SMCも光回線サービスを提供しており、アプリックスはグループ内の事業推進を最適化し、競争力を強化する狙いを説明しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分割会社 | グローバルキャスト |
| 承継会社 | スマートモバイルコミュニケーションズ(SMC) |
| 対象 | グローバルキャストのFVNO事業 |
| 契約締結日 | 2026年9月29日 |
| 効力発生日 | 2026年11月1日予定 |
| 対価 | 完全子会社間の再編のため、株式その他の対価交付なし |
承継する資産、負債、契約などの権利義務は、吸収分割契約で定める範囲とされています。個別の承継項目や契約条件は発表資料で明らかにされていません。
事業移管で整理したい実務
同じグループ内でも、顧客との契約主体が変わる場合には、通知や同意の要否、料金請求、問い合わせ窓口、障害時の責任分担を確認する必要があります。通信サービスの移管では、顧客データの扱い、回線卸元との契約、サポート体制の切替日が利用者への影響に直結します。
事業を移す側・受ける側は、少なくとも次の点を契約書や移行計画に落とし込みます。
- 承継する顧客契約、債権債務、システム、ブランド、業務手順の範囲
- 顧客への案内時期、問い合わせ・解約の窓口、請求締め日の扱い
- 取引先や回線卸元の承諾、通知、契約名義変更の要否
- 個人情報へのアクセス権、移管データ、保管・削除の手順
- 切替日当日の障害対応責任と、旧体制からの支援期間
まとめ
アプリックスは、グローバルキャストのFVNO事業をSMCへ吸収分割で移す契約を2026年9月29日に締結し、11月1日の実行を予定しています。グループ内再編のため対価の交付はありません。事業移管を検討する際は、資産だけでなく顧客契約、データ、サポート責任まで具体化することが重要です。準備手順はM&Aの流れ・プロセス解説をご覧ください。個別の事業譲渡・承継はM&A相談窓口へご相談ください。
出典: アプリックス「連結子会社間の会社分割(吸収分割)に関するお知らせ」(2026年9月29日、TDnet原文)/日本M&Aセンター M&A速報(案件発見元)


