株式会社セキュアは2026年10月13日、電気通信工事や通信機器の販売・構築を行う日東通信株式会社の株式を取得し、子会社化する契約を締結したと発表しました。取得する議決権は65,200個で、取得後の議決権所有割合は100%です。株式取得価額は14億500万円、アドバイザリー費用等を含む概算額は14億2,300万円。株式譲渡は12月18日実行予定で、発表時点では未完了です。
取引の仕組みと資金調達
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象会社 | 日東通信(宮城県仙台市、1971年創業) |
| 事業 | 電気通信工事、電気機械器具卸売 |
| 取得割合 | 取得後100% |
| 取得価額 | 株式14億500万円、諸費用込み概算14億2,300万円 |
| 予定日程 | 売主側の新設法人設立10月19日予定、株式譲渡12月18日予定 |
| 借入 | みずほ銀行から14億500万円、無担保・無保証、2033年11月末返済予定 |
現株主が新設法人を設立して日東通信株式を移し、その法人の株式をセキュアが取得する計画です。セキュアは東北の拠点網を活用したAIセキュリティの施工・保守体制、顧客基盤の相互活用、技術者交流を期待しています。日東通信の2026年3月期売上高は27億1,800万円、営業利益は6,400万円でした。
工事会社のM&Aで確認する引継ぎ条件
拠点や受注残だけでなく、有資格者・現場責任者・顧客関係が移行後も維持されるかが事業継続を左右します。買い手はクロスセルの期待に加え、営業・見積・施工・保守の責任者と供給能力を確認します。
- 資格者の人数、更新、後継者計画
- 受注残、入札参加資格、支配権変更による契約上の同意要件
- 拠点責任者と施工・保守の対応範囲
- 既存顧客への説明、契約更新、窓口の引継ぎ
- 借入返済と、買収後の人材・設備投資を含む資金計画
今回の開示では株式取得代金と費用、借入額が別々に示されています。取得額だけでなく、取引費用、返済条件、実行前の手続き、統合後の追加投資を合わせて資金繰りを見積もります。準備手順はM&Aの流れ・プロセス解説も参考にしてください。
まとめ
セキュアは日東通信を100%子会社化する契約を締結し、12月18日の実行を予定しています。東北の施工・保守網を活かすには、資格者、契約、拠点運営、借入返済を含む計画が欠かせません。会社譲渡や買収を検討中の方は、条件と引継ぎ後の責任分担を整理し、M&Aの相談窓口へご相談ください。
出典:セキュア「日東通信株式会社の株式の取得(子会社化)及び資金の借入に関するお知らせ」(2026年10月13日)/日本M&Aセンター M&A速報


