オムロン株式会社は2026年10月12日、米国Interlogic, Inc.と産業用PCメーカーOnLogicを含むグループを買収する契約を締結したと発表しました。米国に設立する子会社を通じて逆三角合併を行い、Interlogicを完全子会社化する計画です。企業価値は6億7,500万米ドル(1ドル155円換算で約1,046億円)。実行は2027年1月ごろを予定し、必要な当局承認などが前提です。
対象と取引条件
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 対象 | InterlogicとOnLogicなどのグループ |
| 事業 | OnLogicは産業用コンピュータの設計・開発・製造・販売 |
| 方法・持分 | 米国SPCによる逆三角合併。取得後100% |
| 企業価値 | 6億7,500万米ドル(会社換算で約1,046億円) |
| 予定 | 契約10月10日、実行2027年1月ごろ |
オムロンは制御技術とOnLogicの堅牢な産業用PCを組み合わせ、フィジカルAIや製造現場のDXを進める方針です。OnLogicの売上の9割超は米州・欧州で、買収後もブランドや直接販売方式を維持し、現経営陣が事業を担う予定としています。発表時点で買収は未完了です。
海外買収の価値を実行計画につなげる
企業価値は株式価値や実際の支払総額と同じではありません。負債・現預金の扱い、取得対象の範囲、前提条件を合わせて確認します。製品の組み合わせによるシナジーも、共同開発の責任者・日程・追加投資の承認者、顧客維持率や共同受注などの指標まで定義しなければ検証できません。
- 企業価値から株式価値への調整項目
- 当局承認などの未充足条件と実行判断の手順
- ブランド・経営陣・販売方式を維持する範囲
- 共同製品の開発責任者、投資枠、評価指標
独立運営を予定する場合も、買い手の統制と現地の意思決定範囲を決めておきます。買収後の判断が滞らないよう、誰が何を決めるかを実行前に文書化してください。プロセスはM&Aの流れ・プロセス解説もご覧ください。
まとめ
オムロンは企業価値6億7,500万ドルで米Interlogicグループを取得する契約を締結し、2027年1月ごろの実行を予定しています。条件の成就だけでなく、独立運営と共同開発を両立する責任分担・指標が確認点です。海外企業の買収や事業承継を検討中の方は、条件と運営設計を整理してM&Aの相談窓口へご相談ください。
出典:オムロン「米国OnLogic社及び親会社の買収合意に関するお知らせ」(2026年10月12日)/日本M&Aセンター M&A速報


