ブッキングリゾートは2026年10月8日、熊本県阿蘇市で「阿蘇温泉御宿小笠原」を運営する株式会社おがさわらの全株式を取得する契約を締結しました。株式譲渡の実行日は11月2日を予定しており、発表時点では取得前です。会社は自社の集客・デジタルマーケティング力と、対象会社の温泉・ペット共生型宿泊施設の運営ノウハウを組み合わせる方針です。
取引条件と対象会社
| 項目 | 発表内容 |
|---|---|
| 買い手 | 株式会社ブッキングリゾート |
| 対象会社 | 株式会社おがさわら(阿蘇温泉御宿小笠原を運営) |
| 売主 | 小笠原幸信氏80%、小笠原通子氏10%、小笠原明氏10% |
| 取得割合 | 全株式100株、議決権所有割合100% |
| 契約締結日 | 2026年10月8日 |
| 譲渡実行日 | 2026年11月2日(予定) |
| 株式取得価額 | 1億4,700万円 |
| 助言費用等 | 2,600万円。合計1億7,300万円 |
対象会社の2026年3月期売上高は2億400万円、営業利益は1,100万円でした。買い手は阿蘇を九州の集客支援・マーケティング拠点と位置づけ、施設運営で得るブランド構築の知見を、全国の宿泊施設支援や施設再生事業へ展開する計画です。これらは会社が示した狙いで、買収後の実績ではありません。
宿泊施設の買収では価格と運営計画を分けて見る
宿泊施設は立地やブランドだけでなく、季節ごとの稼働、修繕・設備更新、従業員の定着、予約経路、顧客評価が収益を左右します。今回の開示では株式価額と助言費用が別々に示され、取得関連費用を含む総額は1億7,300万円です。検討時にはこの総額と、買収後に必要となる追加投資を混同しないことが大切です。
- 稼働率・客単価を繁忙期と閑散期に分けて確認する
- 建物、温泉設備、客室、送迎などの修繕計画と投資額を見積もる
- 予約サイトへの依存度、直販比率、キャンセル条件を確認する
- 支配人や現場従業員の継続意向と、売主からの引継ぎ期間を合意する
- 買収後の集客施策を、予約数だけでなく粗利益や再訪率で評価する
施設の売上が安定していても、改修負担や販路手数料を考慮すると投資回収の見通しが変わることがあります。契約前に、株式価額、助言費用、運転資金、修繕投資を分けた資金計画を作り、譲渡後の運営責任者と実行時期まで決めておくとよいでしょう。
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