ビズメイツ株式会社は2026年10月5日、オンライン国際交流授業を企画・運営する株式会社With The Worldを完全子会社化する方針を公表しました。現金による株式取得と株式交換を組み合わせ、発表時点では取得・効力発生日ともに今後の予定です。
90.7%を現金で取得し、残りを株式交換で取得する計画
会社開示によると、ビズメイツはWith The Worldの発行済み345株のうち313株(議決権所有割合90.7%)を取得し、残る32株を簡易株式交換で取得する計画です。株式取得の相手方として代表取締役社長の五十嵐駿太氏が記載されています。
| 項目 | 開示内容 |
|---|---|
| 取引の決議 | 2026年10月5日 |
| 株式取得 | 313株、議決権90.7% |
| 取得額 | 株式取得額1億9,596万5,217円 |
| 費用を含む概算 | アドバイザリー費用等約500万円を含め、合計約2億96万5,217円 |
| 残りの株式 | 32株を簡易株式交換で取得予定。対象株1株に対しビズメイツ株1,073.875株を割当予定 |
| 日程 | 株式取得は10月16日、株式交換の効力発生日は10月30日を予定 |
このため、10月5日の発表をもって取引全体が完了したわけではありません。開示に記された日程では、契約締結も同日付の予定としており、取得・株式交換の実行日は先の日付です。公表された予定と実際の完了は分けて確認する必要があります。
語学学習の顧客基盤を学校・自治体へ広げる狙い
ビズメイツは、企業向けを中心とする実践的な語学学習サービスと、With The Worldが持つ学校同士のオンライン国際交流や問題解決型学習の知見を組み合わせる方針を示しました。開示では、学校・自治体・学生への顧客層拡大や、探究学習・SDGs教育の需要を成長機会として挙げています。これらは会社が示した期待であり、統合後の成果が確定したことを意味しません。
売り手が確認したい対価と引継ぎの設計
本件では、株式取得の対価は現金、残る32株の対価はビズメイツ株式という組合せです。売り手側から見ると、現金で受け取る部分と、買い手企業の株主として価値変動を引き受ける部分が分かれます。交換比率だけで判断せず、上場株式の価格変動、譲渡制限、税務上の扱いなどを専門家と確認する余地があります。
開示では、With The World社長が最低3年間役員として留任すること、株式交換で交付するビズメイツ株に3年間の譲渡制限を付けることも計画されています。譲渡後に事業や顧客関係を引き継ぐ案件では、株式対価の条件と経営者の役割・期間を同時に決めることが、引継ぎの継続性を左右する論点になります。
出典・次の確認先
- ビズメイツ「With The Worldの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ」(2026年10月5日、TDnet掲載資料)
- 日本M&AセンターのM&A速報(2026年10月5日掲載)
- M&Aの検討から契約・実行までの流れ
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