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クロス・マーケティンググループの戦略的提携決定
株式会社クロス・マーケティンググループ（以下、クロス・MG）が株式会社ドゥ・ハウスとの戦略的提携を通じて、デジタルマーケティング領域での事業拡大を目指すことを発表しました。本提携は、クロス・MGがドゥ・ハウスの株式及び新株引受権を取得する形で行われ、取得価額は約569百万円、議決権所有割合は43.30％となります。新株引受権の行使により議決権所有割合は53.26％に達し、ドゥ・ハウスはクロス・MGの連結子会社となる予定です。この提携により、両社はそれぞれの強みを活かし、デジタルマーケティングの分野でさらなる成長を目指します。
クロス・マーケティンググループの背景と戦略
クロス・MGはリサーチ事業やITソリューション事業を展開し、多岐にわたる子会社の経営管理を行っています。近年、データドリブンなマーケティングの需要が増加する中で、クロス・MGはデジタルマーケティングの強化を進めています。この背景には、消費者の購買行動がオンラインに移行するトレンドがあり、企業はオンラインでの顧客接点を増やす必要があります。このような市場環境の変化に対応するため、クロス・MGはドゥ・ハウスとの提携を通じてリサーチとデジタルマーケティングの融合を図ります。
ドゥ・ハウスのマーケティングサービスとその強み
ドゥ・ハウスは首都圏を中心に、マーケティングサービスを展開しています。「DOさん・ネット」や「きかせて・net」などのネットワークを運営し、ユーザー参加型のマーケティング調査を強みとしています。これにより、消費者の本音をリアルタイムで収集し、クライアント企業に提供することが可能です。このようなデータ収集能力を活用することで、クロス・MGはより精度の高いマーケティング戦略を構築できるようになります。
デジタルマーケティングのトレンドとクロスセル効果
デジタルマーケティングは、インターネットを活用して消費者と接点を持ち、商品やサービスを効果的に訴求する手法です。特に、デジタル広告の市場は年間10％以上の成長率を見せており、今後も拡大が見込まれています。クロス・MGとドゥ・ハウスの提携により、異なる顧客層へのアプローチが可能となり、クロスセル効果が期待されます。クロスセルとは、既存の顧客に対して関連商品を追加で販売する手法であり、これにより売上の最大化が図れます。
今後のスケジュールと事業シナジーの見込み
今後のスケジュールとしては、新株引受権譲渡が2020年1月8日に行われ、株式譲渡及び新株引受権行使が2021年1月12日に実行される予定です。これにより、クロス・MGはドゥ・ハウスを連結子会社化し、両社のリソースを最大限に活用した新サービスの開発に取り組みます。特に、AIを活用したデータ分析や、消費者インサイトを活用したプロモーション戦略の強化が期待されます。
広告・PR・販促業界のM&A動向
広告・PR・販促業界では、M&Aによる事業拡大が盛んに行われています。特に、デジタル化の波に乗り遅れないようにするため、各社は積極的に他社との提携や買収を進めています。市場調査によると、2020年の広告業界のM&A件数は前年比で20％増加しており、デジタルマーケティング領域の重要性が増していることが窺えます。このような背景の中、クロス・MGとドゥ・ハウスの提携は、業界全体のデジタル化の加速に貢献すると期待されています。
