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ポートが楽天みん就を買収、就職情報市場に進出

ポート株式会社、楽天みん就事業を完全子会社化へ

ポート株式会社(7047)が楽天グループ株式会社(4755)のクチコミ就職情報サイト「楽天みん就」(みんなの就職活動日記)事業を完全子会社化することを決定しました。この動きは、日本の新卒採用支援市場におけるポートのポジションを強化し、更なる成長を目指すものです。楽天みん就は、1996年の開始以来、クチコミを通じて学生同士が情報交換を行う場を提供し、約1,438万件の企業掲示板累計クチコミ数を誇ります。ポートは、この新たな資産を活用し、求人サイト型のビジネスモデルにおける第三極として、求職者と企業の情報の非対称性を解消することを目指しています。

ポートの戦略と楽天みん就事業の役割

ポート株式会社は中期経営計画において、人材支援サービスとエネルギー領域を主力事業と位置づけています。これらの分野でのオーガニックグロースとM&Aによるインオーガニックグロースを図り、売上収益100億円規模を早期に達成することを目標としています。楽天みん就事業の取得はこの計画の一環であり、新卒採用支援市場において、豊富なクチコミと会員基盤を持つ楽天みん就を取り込むことで、ポートのtoC(エンドユーザー)向けプロダクトが一層強化されることが期待されています。

業界のトレンドと競争環境

日本の新卒採用市場は、求人情報のオンライン化が進む中で、競争が激化しています。企業はより高品質な候補者を求め、学生はより詳細な企業情報を必要としています。このような背景の中、クチコミを基にした情報提供は、企業と求職者のマッチング精度を高めるための重要な要素です。楽天みん就は、学生が企業についてのリアルな情報を得ることができる場として、他の求人情報サービスとの差別化を図っています。

株式取得によるシナジー効果

ポートによる楽天みん就の完全子会社化は、以下のようなシナジー効果を生むことが期待されています。

  • プロダクトラインナップの拡充:楽天みん就が加わることで、ポートのプロダクトラインナップが強化され、ユーザーの多様なニーズに応えることが可能になります。
  • 会員基盤の拡大:現在のポートの総会員数約60万人に、楽天みん就の新卒ユーザー約20万人を加えることで、総会員数約80万人以上を目指します。
  • 収益機会の増加:拡大した会員基盤を活用し、成約支援組織によるアライアンスサービスや人材紹介サービスの成約件数の増加が見込まれます。
  • ブランド力の強化:「みん就」ブランドを活用した企業向け採用コンサルティングサービスの強化が期待されます。

株式取得の詳細と資金調達計画

株式取得は、2024年4月1日を効力発生日とし、楽天グループが会社分割による本吸収分割承継会社を新設し、その全株式をポートが取得する形で行われます。取得価額は2,250百万円で、2023年10月4日に実施した公募増資によるM&A待機資金の一部を活用し、残額は金融機関からの借入により調達する計画です。

今後の展開と市場への影響

ポートはこの買収を通じて、日本の新卒採用支援市場でのプレゼンスをさらに高め、企業と求職者のマッチングをより効率的に行うことを目指しています。また、今後の市場動向として、オンラインでの採用活動がますます重要になる中、クチコミを基にした情報提供の価値が高まることが予想されます。このような環境の中で、ポートは業界内での競争力をさらに強化し、持続的な成長を続けることを目指しています。

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