「整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける動向は?」
「整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aについて知りたい」
この記事をご覧の方は、上記のような疑問をお持ちの人が多いのではないでしょうか。
実際に現状「整骨院・整体院・鍼灸院 M&A」等と検索しても、信憑性に欠ける記事や専門家が執筆した解読が難解な記事しかなく、素人が目にしても理解できない記事が多いです。
そこで、今回はM&Aの専門企業である「M&A HACK」が、整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aについて分かりやすく簡潔に解説します。
整骨院・整体院・鍼灸院におけるM&Aの売却相場や成功ポイントについても詳しく解説するので、整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aに興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
目次
整骨院・整体院・鍼灸院とは
整骨院・整体院・鍼灸院とは、それぞれの施術方法により、患者の身体的症状を緩和・改善する治療院のことです。それぞれに施術方法や提供するサービス内容も異なっており、各々が違った事業展開を図っています。
厚生労働省の調査によれば、平成30年時点の整骨院・整体院・鍼灸院の施設数は全国で50,077箇所です。平成20年時点では34,389箇所だったので、過去10年間で約50%増という結果になっています。
整骨院・整体院・鍼灸院は、個人事業主として独立開業を果たしやすいビジネスモデルであることが、全国の施設数が多い理由のひとつです。整体院に限っては国家資格無しでも開業できるため、一層開業のハードルは低くなります。今後も整骨院・整体院・鍼灸院の数は、右肩上がりで増えていく予測です。
整骨院・整体院・鍼灸院のビジネスモデル
整骨院・整体院・鍼灸院のビジネスモデルをそれぞれ詳しく解説していきます。
整骨院のビジネスモデル
整骨院とは、捻挫や骨折・打撲などの怪我に対し、整復・固定などの治療を行う施設のことです。「ほねつぎ」と表現されることも多く、スポーツでの怪我や交通事故、日常でのぎっくり腰などの症状の治療先として古くから人々に利用されています。
整骨院は、国家資格である「柔道整復師」が施術を行うことが特徴です。柔道整復師が行う施術のことを「徒手整復」といい、独自の手技によって施術を行います。もちろん柔道整復師の資格を持たない者が、整骨院を開業・運営し、施術を提供することは法律違反です。
整骨院の歴史は古く、江戸時代までさかのぼりますが、現代においてもその存在は人々にとって欠かせないものとなっています。特に医療施設が乏しく高齢者の多い地方部では、整骨院の需要が高いことが特徴です。
整体院のビジネスモデル
整体院とは、骨盤や背骨を整えて矯正し筋肉の疲労をほぐす施術や、運動指導などを行う施設のことです。整体院は、整骨院や鍼灸院のように医療行為にあたるマッサージや鍼灸などを行うことができません。
整体院が提供する手技の目的は、肩凝りや筋肉疲労などの不調を整えることです。あくまで「不調を整える」ことが目的であり、体を支える背骨や骨盤の位置を正し、全身のバランスを整える施術で「筋肉や関節からくる症状」「神経系のしびれからくる症状」を緩和させることを得意としています。
整体院の開業・運営、施術提供には「柔道整復師」などの国家資格所有は義務付けられていません。国家資格の所有が義務付けられていないため、一般的には誰でも開業・運営をすることができます。資格を必要としないため、整体院の数は整骨院や鍼灸院よりも多いことも特徴です。
鍼灸院のビジネスモデル
鍼灸院とは、その名の通り「鍼」と「灸」を用いて施術を行う施設のことです。東洋医学の施術法で、身体に約360あるとされるツボに鍼灸を使って症状を改善します。整骨院と同じく、症状の改善を目的とした「治療院」です。
鍼灸院は国家資格である「鍼灸師」が治療を行います。鍼灸師は、『はり師』と『きゅう師』という2つの国家資格を合わせた総称です。鍼灸師は「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使い全身に存在するツボや筋肉に刺激を与え、人間が持つ自然治癒力を高めたり、病気の改善や予防、健康回復を目的として治療を行う東洋医学の専門家になります。
また鍼灸院の治療は、医師の診断と同意書さえあれば、保険適用できることも特徴です。症状の改善・治療のために病院と鍼灸院を併せて利用する人も多く、鍼灸院の需要は今後も高まっていくことが予測されています。
整骨院・整体院・鍼灸院に必要な業許可・人材・資格
整骨院・整体院・鍼灸院の運営において必要な業許可・人材・資格を解説していきます。
整骨院・整体院・鍼灸院に必要な業許可
整骨院・整体院・鍼灸院のうち、整体院は国家資格所有者が不要かつ保険適用外となるため、特別な業許可の申請は必要ありません。一方で、整骨院・整体院は、一部保険診療の適用となるため、以下の届け出が必要です。
- 開設届
- 開業届
- 受領委任取り扱い契約の届出
- 共済番号・防衛省番号に関する申請
- 労災保険に関する申請
- 生活保護法等指定施術機関への届出
保険適用での診療には行政各機関への申請が必要です。管轄期間もそれぞれ異なり、様式もやや複雑になるため、場合によっては行政書士などの手を借りるケースも多いです。また保険適用外である整体院であっても、「開業届」と「青色申告承認申請書」の提出が必要となります。
整骨院・整体院・鍼灸院に必要な資格
整体院の運営に必須となる資格はありません。一方で整骨院なら「柔道整復師」、鍼灸院なら「鍼灸師」の国家資格が必要です。柔道整復師・鍼灸師の資格概要は、以下の通りとなっています。
- 柔道整復師
厚生労働省が認定する国家資格。高校卒業後、都道府県知事が指定した専門の養成施設(三年間以上修学)か文部科学省が指定した四年制大学で解剖学、生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎系科目と柔道整復理論、柔道整復実技、関係法規、外科学、リハビリテーション学などの臨床系専門科目を履修する。 - 鍼灸師
鍼灸師は、『はり師』と『きゅう師』という2つの国家資格を合わせた総称。鍼灸師とは「鍼(はり)」と「灸(きゅう)」を使い全身に存在するツボや筋肉に刺激を与え、人間が持つ自然治癒力を高めたり、病気の改善や予防、健康回復を目的として治療を行う東洋医学の専門家を指す。
いずれも国家資格であり、マッサージ関連の民間資格とは難易度が大きく異なります。また整骨院・整体院・鍼灸院で手技を行う先生には、「あん摩・マッサージ師」の国家資格を取得する人も多いです。
整骨院・整体院・鍼灸院に必要な人材
整体院・整体院・鍼灸院のM&Aによる買収を検討している場合には、新たに人材を確保する必要があるケースも多いです。整骨院・整体院・鍼灸院で働くことに適性がある人材には、以下の特徴が挙げられます。
- 「柔道整復師」「鍼灸師」などの国家資格保有者
- コミュニケーションスキルが高い人
- 体力があり、長時間の施術にも耐えられる人
- 健康で清潔感のある人
- 向上心があり、研究熱心な人
整骨院・整体院・鍼灸院で施術を提供する仕事は、「肉体労働」の要素が非常に強いため、健康でタフな人でなければ務まりません。国家資格保有の有無だけでなく、体力面・精神面の両方から適性を見抜く必要があります。
整骨院・整体院・鍼灸院の市場動向
整骨院・整体院・鍼灸院の市場動向について解説していきます。
施設数は増加傾向にある
厚生労働省の調査によれば、平成30年時点の整骨院・整体院・鍼灸院の施設数は全国で50,077箇所です。平成20年時点では34,389箇所だったので、過去10年間で約50%増という結果になっています。
少子高齢化が加速する日本では、高齢者人口が増加し続けている状況です。高齢者が抱える肩凝り・腰痛・ひざ痛などの不調改善・治療を目的とする整骨院・整体院・鍼灸院の需要も高まっています。
今後も高齢化人口は増加することが予測されており、同時に整骨院・整体院・鍼灸院の需要も増加していく見込みです。一方で施設数増加による市場競争の激化も懸念されており、他整骨院・整体院・鍼灸院との差別化戦略が求められています。
市場は縮小傾向
整骨院・整体院・鍼灸院の施設数は増加傾向にあるものの、市場全体においては緩やかに縮小傾向にある状態です。上記は矢野経済研究所が行った「柔道整復・鍼灸・マッサージ市場に関する調査」になります。
2014年に979,400百万円だった市場規模は、2018年までの4年間で944,000百万円まで減少。ピーク高が発生した2015年の991,000百万円と比べると、約4.8%の市場下落率です。さらに2022年に発生した新型コロナウィルスの影響を受け、現在は更に市場規模が縮小することになりました。
2024年現在は市場が回復しつつあるものの、2010年代前半の市場規模には及ばないと予測されている状況です。市場縮小に伴い、今後は各整骨院・整体院・鍼灸院が独自のサービスを提供する差別化戦略の重要性が謡われています。
ニーズの変化による対応
整骨院・整体院・鍼灸院は、IT業界やコスメ業界などに比べると変化が遅い業界とされてきました。しかし近年では整骨院・整体院・鍼灸院を利用するユーザーのニーズが変化してきている状況です。
これまで整骨院・整体院・鍼灸院を利用するユーザーは高齢者が多く、ひざ痛・腰痛などの治療を主としたものでした。しかし近年では高齢者層だけでなく、中高年の利用率が増加しており、これに伴いニーズが変化しているのが特徴です。
中高年の多くは、ひざ痛・腰痛などの症状だけでなく、肩凝りや筋肉の過緊張などの症状を抱えていることが多いため、提供する手技の内容も変化を問われています。また中高年が整骨院・整体院・鍼灸院を検索する際は、webサイトを利用するため、オンラインマーケティングの活用も必須となっています。
整骨院・整体院・鍼灸院が抱える課題
整骨院・整体院・鍼灸院が抱える課題について解説していきます。整骨院・整体院・鍼灸院が抱えている課題には以下のものがあります。
- 施設数増加による市場競争の激化
- 慢性的な人手不足
- 倒産件数の増加
それぞれ詳しく解説していきます。
施設数増加による市場競争の激化
現在の整骨院・整体院・鍼灸院市場は施設数が年々増加している状況です。施設数の増加は市場活性化にとってメリットがある一方で、過剰な施設数増加は非常競争率の激化を招きます。実際に整骨院・整体院・鍼灸院業界は、施設数増加に伴い市場競争が激しくなっている状態です。
特に日本の人口は「都市集中型」であることから、都市部の市場競争率激化が顕著となっています。同じ商圏エリアに複数の整骨院・整体院・鍼灸院が立ち並んでいるケースも多く、ユーザーの取り合いとなっているのが実情です。
これからは更に整骨院・整体院・鍼灸院の数が増加していくことが予測され、同時に市場競争は益々激化していくことでしょう。M&Aなどを初めとして、各整骨院・整体院・鍼灸院が生き残りをかけて様々な経営戦略を展開していくことも予測されます。
慢性的な人手不足
整骨院・整体院・鍼灸院に以前からある課題として、慢性的な人手不足が挙げられます。施設数が増加している一方で、実際に手技を行える人材が不足しており、施術者ひとりあたりに発生する労力も増している状況です。
整骨院・整体院・鍼灸院の人材が不足している要因としては、働き方のイメージとして「肉体労働である」という認識が浸透しているためとも言われています。「手技には腕力がいる」「勤務時間が長い」などのイメージが浸透しており、整骨院・整体院・鍼灸院での勤務を志す人は減少傾向です。
またパーソナルトレーナーやストレングスコーチなど、「柔道整復師」や「鍼灸師」などの国家資格を活かせる職業が増えていることも、整骨院・整体院・鍼灸院の人材が不足している要因となっています。人材獲得・人材育成の両面から業界全体として改善していく姿勢が求められています。
倒産件数の増加
整骨院・整体院・鍼灸院業界の施設数は年々増加している傍らで、倒産件数が増加しているのも事実です。整骨院・整体院・鍼灸院の倒産が増加している理由には、主に以下の事項が挙げられます。
- 施設数増加に伴う市場競争の激化
- 慢性的な人手不足により施術の提供が困難
- 後継者不在により事業存続が不可
上記3つは整骨院・整体院・鍼灸院が倒産する代表的な理由です。特に国家資格を必要としない整体院業界は、業界内の新陳代謝が活発であるため、新規参入事業者と市場撤退業者が次々と発生していると言われています。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aの動向
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aの動向について解説していきます。これから整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aを検討している人は、ぜひ参考にしてください。
M&Aによる新しいビジネスモデルの確立
現在の整骨院・整体院・鍼灸院業界では、M&Aによる新しいビジネスモデルの確立が進んでいます。M&Aによる新しいビジネスモデルの例としては、以下のようなものがあります。
- 大手小売業者とのM&Aによる多店舗展開
- IT企業とのタイアップによる新システムの導入
- IoT・アプリ開発企業によるオリジナルコンテンツの配信
整骨院・整体院・鍼灸院はIT業界などに比べ変革が遅い業界でしたが、近年はM&Aによる市場活性化が発生しています。特にオンラインコンテンツやwebマーケティング関連を導入することによって、業界再編が際立っている状態です。
異業種からの新規参入
整骨院・整体院・鍼灸院業界では、同業者間のM&Aだけでなく、異業種企業による整骨院・整体院・鍼灸院の買収事例も多いです。整骨院・整体院・鍼灸院業界へのM&A参入が多い業種には、以下のようなものがあります。
- 投資ファンド
- 小売事業者
- IT関連企業(Iot・アプリ開発・webマーケティングなど)
- 複数事業者(HD企業)
資金力のあるファンド・HD企業が積極的にのM&Aを実施しているのが特徴です。また店舗展開型のビジネスノウハウを既に持ち合わせている小売事業者も整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aを実施するケースがあります。
小規模案件のM&Aが多い
整骨院・整体院・鍼灸院は、中小規模もしくは個人経営型の店舗が多い業界です。そのため、必然的に小規模案件のM&Aが多い傾向にあります。中小規模もしくは個人経営型店舗同士の案件が多いです。
整骨院・整体院・鍼灸院における小規模案件のM&Aは、買収側が多店舗展開を目的としているケースが多い傾向にあります。M&Aでは譲渡企業が持つ設備・人材・ノウハウを承継できるため、多店舗展開を目指す企業にとっては非常に有効な戦略です。
また整骨院・整体院・鍼灸院を売却する企業の多くが、慢性的な人手不足・資金力不足・後継者不在などに悩んでいます。M&Aでこれらの課題が解決できる可能性があるため、積極的にM&Aによる売却を行う整骨院・整体院・鍼灸院事業者は多いです。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける成功
整骨院・整体院・鍼灸院でM&Aを行うことのメリット
整骨院・整体院・鍼灸院がM&Aをするメリットを売却・買収側の双方から解説します。整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける売却・買収のメリットは、以下の通りです。
売却側のメリット | 買収側のメリット |
|
|
それぞれ詳しく解説していきます。
整骨院・整体院・鍼灸院でM&Aの売却を行うことのメリット
整骨院・整体院・鍼灸院でM&Aの売却を行うことのメリットは、以下の通りです。
- 後継者不在の解消
- 設備・治療機器の引継ぎ
- 資金調達・オーナーのEXIT
- 借入における個人保証の解除
- 従業員の雇用維持
それぞれ詳しく解説していきます。
後継者不在の解消
特に個人経営または中小規模の整骨院・整体院・鍼灸院における問題として、後継者不足による廃業が挙げられます。後継者不足に悩む整骨院・整体院・鍼灸院が、M&Aの売却を進めることで後継者不足の解消に繋げることができます。
実際に後継者不足解消のため、中小規模の事業者が大手企業に買収されることで、後継者問題の解消に繋がるケースは多いです。M&Aでは、会社を譲渡することで譲受企業から経営陣を迎え、これまで通り会社を存続させる事ができます。
また大手企業の経営者クラスに位置する優秀な人物が経営者となるため、売却側の事業規模がこれまでより拡大される場合が多いです。後継者不足に悩んでいる企業にとって、M&Aを行うことは廃業を避けるための大きな手段のひとつです。
設備・治療機器の引継ぎ
自社の整骨院・整体院・鍼灸院を売却することで、自店舗にて扱っていた設備・治療機器を買収側企業に譲渡することが可能です。もちろん資産価値があれば、M&Aの取引金額に上乗せすることができます。
特に整骨院・整体院・鍼灸院で取り扱う治療機器は、資産価値が高い傾向にあり、高額な治療機器のみが高値で企業間売買されるケースも多いです。また一般廃棄物して処理ができないケースもあるので、M&Aによる治療機器の買取・承継は非常に有意義な方法でもあります。
また治療機器以外の設備を買収することで、本来は資産価値の薄かったものも有料で承継できる可能性が高いです。レジスター・パーテーション・施術用ベッドなどもM&Aの売却によって相手企業に承継してもらうことができるため、廃棄代は発生しません。
資金調達・オーナーのEXIT
M&Aによって売却された企業は、買収側の企業より金銭的収入を得ることができます。これは売却側のオーナーにとって大きなメリットとなる要素です。M&Aによって獲得した現金の使い道としては、代表的なものとして以下のものが挙げられます。
- 残っている借入金の返済に充てる
- オーナー自身の引退後の生活資金とする
- 新規事業における資金源とする
一方で、M&Aをせずに廃業となれば、有形資産を処分する費用や解雇する従業員への補償など、多くのコストがかかります。オーナーにとっては廃業を選ぶよりM&Aを選ぶことの方が、遥かにメリットは大きいでしょう。
借入における個人保証の解除
借入による資金調達を行った場合には、当然ながら返済義務が生じ、これが出来ない場合には個人資産を失うことになります。整骨院・整体院・鍼灸院に関わらず、これは全ての経営者にとって大きな精神的負担となる事柄です。
特に中小規模の整骨院・整体院・鍼灸院の場合、経営資金の融資調達はオーナー経営者が個人保証したり、個人資産を担保に入れることがほとんどのはず。貸倒によるオーナー個人の損害は計り知れないものです。
M&Aで会社を売却することで、会社は廃業や倒産を免れるだけでなく、基本的に債権も買い手に引き継がれるため、個人保証や担保差し入れを解消することができます。オーナーにとっては肩の重い荷を下ろすことにも繋がるのです。
従業員の雇用維持
売却側の企業が廃業目前であった場合には、M&Aを実行することで、既存従業員の雇用を継続して守ることができます。実際にM&Aを行った場合、ほとんどのケースで譲受企業によって従業員の雇用が継続されます。
労働条件においても引き継がれるケースがほとんどなので、廃業に比べると既存従業員が被る影響を大きく抑えることに繋がるでしょう。給与待遇や労働条件が同じであれば、M&A後の離職率も低下させることができます。
また待遇面においては、M&A後に給与受験・労働時間・年間休日・福利厚生などの改善が行われるケースも多いです。M&A以前よりも好条件で雇用されるケースもあるので、既存従業員にとっては大きなメリットとなり得ます。
整骨院・整体院・鍼灸院でM&Aの買収を行うことのメリット
整骨院・整体院・鍼灸院でM&Aによる買収を行うことのメリットは、以下の通りです。
- 事業拡大のチャンス
- 新規事業への進出
- ノウハウと人材の獲得
それぞれ詳しく解説していきます。
事業拡大のチャンス
M&Aにおいて買収側が得られる最大のメリットは、事業拡大のチャンスを得られることでしょう。M&Aによって買収側の企業は、システム開発業における規模・シェアの拡大を狙うことができます。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおいては、売手となる企業が持つ設備や建物事務所のような有形資産に加え、顧客・取引情報などの無形資産を手に入れることも可能です。整骨院・整体院・鍼灸院にとって、既存顧客などの無形資産は実績に直結する要素であるため、M&Aによる早期事業拡大も視野に入れることができます。
また整骨院・整体院・鍼灸院業界においては、競合他社が多く、市場競争率が非常に高いですが、M&Aを行うことで自社の市場シェアを拡大させることが可能です。中小同士のM&Aを行うことで、大手企業に対抗する勢力を付けることにも繋がります。
新規事業への進出
M&Aを行うことによって、買収側企業は新規事業への参入を容易に行うことが可能です。一から新規事業として立ち上げるより、はるかに早期進出が可能となります。
景気の悪化により単一分野での事業展開は非常に危険とされている現代において、M&Aによる新規事業への参入は非常にメリットが大きいとされている戦略です。リスク分散の観点からM&Aをする大手企業の数は、ここ数年で一気に増加しています。
また売却先の企業が持つノウハウや市場シェアをそのまま引き継ぐことができるため、総体的に見れば、新規事業への投資額を削減することにも繋がるでしょう。新規事業参入におけるコスト削減でも大きく貢献する要素となります。
ノウハウと人材の継承
整骨院・整体院・鍼灸院において事業成功のカギを握るのは、自社が持つ「店舗運営ノウハウ」と柔道整復師・鍼灸師などの「人材」です。これら2つが揃っている整骨院・整体院・鍼灸院は高い業績を上げることができます。
M&Aによって整骨院・整体院・鍼灸院の買収を検討しているのであれば、まずは買収先企業が持つノウハウと人材に目を向けることが先決です。買収によって現在の自社が持たないノウハウや人材が手に入るか否かをチェックしましょう。
また整骨院・整体院・鍼灸院の買収に関しては、買収先が持つノウハウ(プログラム)の如何によって、取引額に大きな差が生じます。特殊で価値のあるプログラムを所有している企業ほど、高値で取引されるケースが多いです。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける成功事例
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける成功事例を紹介していきます。
ケイズグループとケア・トラスト&ルーツアイズによるM&A
2019年8月にケイズグループがケア・トラストのもつ「ひまわり整骨院グループ」の3店舗を譲り受け。さらに2020年4月にルーツアイランズの鍼灸整骨院事業のすべてを譲り受けしたM&Aの事例です。
譲り受け企業である「ケイズグループ」は、全国に100店舗を超える鍼灸整骨院を展開し、さらに治療院フランチャイズ事業・保険請求代行・人材紹介・コンサルティングなどを手掛ける企業です。譲渡企業である「ケア・トラスト」は、整骨院運営と治療機器販売を。「ルーツアイランズ」は、東京・埼玉で鍼灸整骨院と美容鍼灸院を展開していた企業になります。
本件M&Aは、大手鍼灸整骨院事業であるケイズグループが更なる経営基盤強化を目的としたものです。譲渡企業である2社も大手有力企業との取引により、財政基盤の強化による経営状態の回復を目指しています。
MCJとMJGによるM&A
2020年5月に「MCJ」は「MJG」の運営する整骨院・整体院19店舗と研修所1箇所を事業譲渡したM&Aの事例です。譲渡金額は1億3,000万円となっています。
譲り受け企業である「MCJ」は、複合カフェ(コミック&インターネットカフェ)の運営・フランチャイズ展開事業を中心に、24時間フィットネスジム・タイ古式マッサージ店の運営も行っている企業です。一方の「MJG」は、関東・中部地方で整骨院・整体院チェーンを約180店舗運営していましたが、2020年4月に破産手続きを行っています。
本件M&Aは、経営難による整骨院・整体院の運営存続が難しくなったMJGの店舗をaprecioが買収することによって、整骨院・整体院の運営事業強化を図ったものです。新規事業開発による収益基盤強化戦略の一環となります。
MCJ、接骨院・鍼灸院経営のMJG(破産手続き開始決定)の事業を取得
GENKIDOとEXPANDによるM&A
2018年12月にGENKIDOがEXPANDの全株式を取得し、同社を完全子会社化したM&Aの事例です。取得金額は一般公開されていません。
譲り受け企業である「GENKIDO」は、整骨院・鍼灸院を全国展開するほか、整骨院のノウハウをもとに保険適用外のマッサージサロンなどを運営する企業です。一方の「EXPAND」は、徳島県・兵庫県で複数の鍼灸整骨院を展開している企業になります。
本件M&Aの主たる目的は、GENKIDOによる四国エリアへの進出とノウハウ融合による両社の経営基盤強化です。同業者同士のM&Aにより、更なる事業成長を図っています。
「坂口鍼灸整骨院グループ」株式会社EXPANDの株式取得合意のお知らせ
ケイズグループとPflasterによるM&A
2020年4月に、ケイズグループがPflasterのトレーナー事業(芸能人向けエンターテインメントサポート部門・プロ・アマチュア向けスポーツサポート部門・スクール指導門)を譲渡したM&Aの事例です。
譲り受け企業である「ケイズグループ」は、全国に100店舗を超える鍼灸整骨院を展開し、さらに治療院フランチャイズ事業・保険請求代行・人材紹介・コンサルティングなどを手掛ける企業です。一方の「Pflaster」は、柔道整復師向けの国家試験対策事業・トレーナー事業・セミナー事業・整骨院コンサルティング事業などを展開している企業になります。
本件M&Aは、新旧整骨院業界大手であるケイズグループが、整骨院事業をべースとしたトレーナー事業を強化することが目的です。承継した事業は新設会社に引継ぎ、機能強化と安定運用が図られる方針となります。
凛とファクトリージャパンによるM&A
2018年2月に凜が自社サロン事業をファクトリージャパンに売却したM&Aの事例です。事業譲渡によって取引されましたが、譲渡金額は一般公開されていません。
譲り受け企業である「ファクトリージャパン」は、整体サロン運営事業、整体師・セラピスト・トレーナー養成事業などを手掛けるヘルスケア関連企業です。一方の「凛」は、関西地域でオール女性スタッフによる整体・アロマ・エステサロン運営や化粧品販売などの事業を展開している企業になります。
本件M&Aは、整体サロンのサービス品質を向上させ、更なる事業基盤強化を図ることが目的です。マッサージサロン業界に属する企業同士がM&Aを行うことにより、シナジー効果を得ることを目的とした成功事例となっています。
令和柔整鍼灸師会とホープ接骨師会によるM&A
2021年2月に、令和柔整鍼灸師会が、ホープ接骨師会の事業を譲り受けしたM&Aの事例です。本取引は事業譲渡のスキームによって実行、取得対価は一般公開されていません。
譲り受け企業である「令和柔整鍼灸師会」は、柔道整復師と鍼灸師向け開業支援・保険請求代行・経営コンサルティングなどの事業を展開している企業です。一方の「ホープ接骨師会」は柔道整復師向けに保険請求代行事業を展開していた企業でしたが、2021年1月に破産手続きを行っています。
本件M&Aは、ホープ接骨師会の元代表による資金流用問題が原因でメインバンクの口座が凍結。結果として破産手続きとなったことに起因するものです。令和柔整鍼灸師会がホープ接骨師会の柔整事業を引き継ぎ、運営することになります。
当社100%子会社「令和柔整鍼灸師会」が「ホープ接骨師会」の事業を引継ぎました
アトラとミツフジによるM&A
2016年8月に、アトラがミツフジによる第三者割当増資を引き受け、発行済全株式の19.4%にあたる株式と新株予約券を取得、両者間で業務提携が成されたM&Aの事例です。新株予約権にはアトラの持株比率上限などを定めた行使条件が付されています。
譲り受け企業である「アトラ(現:アトラグループ)」は、フィットネスジム・整骨院の運営、柔道整復師向け保険代行業などを手掛ける企業です。一方の「ミツフジ」は、銀メッキ導電性繊維「AGposs」やウェアラブルIoTソリューション「hamon」などの開発・提供などを行っている企業になります。
本件M&Aは、柔整整骨院関連企業とIoT・アプリ開発企業による事例です。ミツフジのもつ開発力とアトラグループの持つネットワークを活用することによるシナジー効果の発揮を目的としています。
オレンジコロンとカスケード東京のM&A
2022年1月にカスケード東京の子会社であるアルテミシアがオレンジコロンの株式を譲受したM&Aの事例です。譲渡金額は一般公開されていません。
譲り受け企業である「カスケード東京」は、介護・整骨・整体・鍼灸院・訪問新旧マッサージ・リラクゼーションなどの事業を展開している企業です。一方の「オレンジコロン」は、東京都調布市で整骨院を2店舗展開している企業になります。
本件M&Aでは、両者の整骨院事業を連携させることにより、整骨院事業における経営基盤強化を目的としています。同業者同士のM&Aによるシナジー効果を期待した事例です。
2022年1月株式会社オレンジコロンがカスケード東京のグループ会社となりました
ケイズグループとリラックスによるM&A
2022年11月に、ケイズグループがリラックスの全株式を取得し、同社を完全子会社化したM&Aの事例です。本取引における取得対価は、一般公表されていません。
譲り受け企業である「ケイズグループ」は、全国に100店舗を超える鍼灸整骨院を展開し、さらに治療院フランチャイズ事業・保険請求代行・人材紹介・コンサルティングなどを手掛ける企業です。一方の「リラックス」は、自由診療の整体・リラクゼーション事業・プロスポーツ選手のコンディショントレーナー業務・リハビリ事業を展開している企業になります。
本件M&Aは、大手整骨院関連企業と中規模整骨院企業によるM&Aです。業界内で最大手級の規模を誇るケイズグループが更なる事業規模拡大を図った事例となります。
株式会社ケイズグループ、株式会社リラックスの株式取得(100%⼦会社化)に関するお知らせ
ケイズグループと光井JAPAN・太洋メディカルによるM&A
2022年3月に、ケイズグループが光井ジャパンおよび大洋メディカルの全株式を取得し、同社を完全子会社化したM&Aの事例です。本取引における取得対価は、一般公表されていません。
譲り受け企業である「ケイズグループ」は、全国に100店舗を超える鍼灸整骨院を展開し、さらに治療院フランチャイズ事業・保険請求代行・人材紹介・コンサルティングなどを手掛ける企業です。
一方の「光井ジャパン」は、大阪・和歌山・滋賀・三重などの関西圏を中心に鍼灸整骨院を14店舗運営する企業になります。「大洋メディカル」は大阪・京都・東京に鍼灸整骨院を13店舗展開する企業です。
本件M&Aは、ケイズグループが光井ジャパンと大洋メディカルの2社を自社HDに加えることで、各社のリスク分散と経営の効率化を図ることが目的です。また両社は関西圏に強い基盤を持つため、同エリアの商圏拡大も目的としています。
株式会社ケイズグループ『光井JAPAN』『太洋メディカル』関西大手2社の全株式を取得に関するお知らせ
整骨院・整体院・鍼灸院における注意点
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおける注意点を解説します。整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aにおいて、注意すべき事項は以下の通りです。
- M&Aの専門知識を持たない状態での引継ぎ
- 避止義務に関して
- 既存従業員の離職対策
それぞれ解説していきます。
M&Aの専門知識を持たない状態での引継ぎ
M&Aでは、買い手と売り手の情報格差(買い手のM&Aに関する知識・経験が圧倒的に豊富)があるため、M&Aの専門知識を持たない状態での売買は非常に危険です。
買い手の知識・経験が圧倒的に売り手を上回る場合には、買い手有利の条件(買収金額が相場よりも圧倒的に小さくなってしまう)という現象が起こりかねません。最悪の場合には、不利な条件でM&Aをすることによって、莫大な損害を被るケースもあります。
そこで、もしM&Aの経験が不足しているのであれば、M&Aアドバイザーを導入するのがおすすめ。M&Aで自社が損害を被ることを避けるのはもちろん、より有利な条件でM&Aを成功させることが出来るでしょう。
避止義務に関して
M&Aにおいて最も留意すべきポイントとなるのが、「競業避止義務」です。競業避止義務とは、一般的に「一定の者が自己(自社)または第三者の利益を損なうような取引をしてはならないこと」と定義されます。
M&Aにおける競業避止義務とは、M&Aの成約後に譲渡企業に課される義務です。譲渡した事業に対して、譲渡企業が競合するような事業を再度行い、譲受企業に不利益を与えることを避けることが目的となります。
会社法の規定により、事業譲渡を実施した会社は、競業避止義務を負うことになるので注意が必要です。ただし、買収側との交渉で競業避止義務期間を短くしたり、エリアを狭めたりすることはできます。将来的に整骨院・整体院・鍼灸院を再度手掛ける可能性があれば、買収側と交渉しましょう。
既存従業員への離職対策
M&Aにおいては、譲り受け企業・譲渡企業ともに既存従業員の離職に関して、細心の注意を払うことが必須です。特に整骨院・整体院・鍼灸院のような人材の確保が困難な業界であれば、尚更注意を払いましょう。
M&Aでは譲り受け企業・譲渡企業ともに組織変動が生じるケースがほとんどです。組織内における経営方針・人員変更は、既存従業員の離職を促すきっかけになりかねません。実際にM&Aによって、経営者側が意図しない程に多くの人材が離職するケースは多いです。
既存従業員の離職を防ぐためには、M&Aにおける今後の方針をより簡潔に既存従業員に通達することが重要になります。専門家の意見も取り入れながら、既存従業員が離職しない対策を立てましょう。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aを成功させるためのポイント
整骨院・整体院・鍼灸院におけるM&Aを成功させるためのポイントを解説します。整骨院・整体院・鍼灸院におけるM&Aを成功させるためのポイントは、以下の通りです。
- M&A戦略の立案
- 相場価格をよく理解しておく
- 統合後のプロセス確立
それぞれ詳しく解説していきます。
M&A戦略の立案
M&A戦略とは、M&Aによってどのような効果を得るのかを検討するための準備や計画を指すものです。M&A戦略の如何によって、M&A後の事業計画もより具体化されます。
M&A戦略では、自社の分析(SWOT分析)や市場調査・業界トレンドなど様々な要素を調査することが必須です。明確な戦略を立てたうえで、買収(売却)先選定や交渉を行なっていくことになります。
M&A戦略において重要視すべきポイントは、以下の通りです。
- M&Aにより何を達成したいか(売却・売却後まで視野に入れたもの)
- 自社は売れるのか。売れるとすればどの部分か(事業の一部または全部)
- いつ・誰に・何を・いくらで・どのように売却(買収)するか
- 買収(売却)において障壁となる要素はあるか
- M&Aに必要な予算はどのくらいか(買収側のみ)
上記のポイントを押さえておくだけで、M&Aにおける戦略はより具体的なものになるはずです。反対にM&A戦略が場当たり的だと、交渉において不利な条件を飲まされるなどの弊害が発生します。
また自社にM&Aにおいて詳しい人物が所属していないのであれば、M&A委託業者に戦略の立案・実行を依頼することを強く推奨します。費用こそ掛かりますが、よりスムーズにM&Aを成功まで導いてくれるでしょう。
当社のM&A仲介サービス「M&A HACK」では上記の戦略実行・買い手紹介を完全成功報酬でリスクなしの報酬形態で一気通貫対応しています。初回の相談は無料ですのでお気軽に下記よりご相談ください。
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PMI(統合後プロセス)の確立
M&Aにおいては成約がゴールではなく、売り手側と買い手側の両者が思い描いた成長を実現させることが本当のゴールです。そこでM&AにおいてはPMI(Post Merger Integration)の考え方が重要になります。
PMIとは、いわばM&A成約後の「統合後プロセス」を指す単語です。PMIにおける重要な要素には、以下のようなものがあります。
- 新経営体制の構築
- 経営ビジョン実現のための計画策定
- 両社協業のための体制構築・業務オペレーション
上記の点に留意しながら、PMIを立案します。PMIを綿密に行うことで、売り手・買い手の両者に発生するリスクを最小限に抑え、成果を最大化させることが出来るでしょう。
またPMIは成約後に立案するものではなく、M&A戦略の立案時から実行すべきです。M&Aの成約には1年以上の期間が掛かることがほとんどなので、PMIも長期的に行うことになります。
相場価格への理解
M&Aを実行する際には、売り手側・買い手側ともに相場価格をよく理解しておくことが必要です。M&Aの企業売買における相場価格は、該当の会社の価値によって算出され、事業売却・企業買収の金額目安とされます。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aでは、株式譲渡もしくは事業譲渡が使われることが多いです。株式譲渡と事業譲渡の大まかな相場は以下のように計算されます。
- 株式譲渡:時価純資産額+営業利益×2年~5年分
- 事業譲渡:時価事業純資産額+事業利益×2年~5年分
当然ながら事業利益が多いほどに相場価格も高騰します。実際のM&A売却における相場計算はM&A委託企業に依頼することになりますが、もし可能であれば依頼前に自社の相場を計算してみましょう。
また、売り手側であれば算出価格よりも安く予算を立て、買い手側であれば相場よりも高く予算を立てるのがポイントです。予算の算出においては、相場よりも多少のズレが発生することをあらかじめ考慮しておきましょう。
整骨院・整体院・鍼灸院のM&Aについてのまとめ
今回は整骨院・整体院・鍼灸におけるM&Aについて、整骨院・整体院・鍼灸院業界の現状や特徴、市場動向やM&A事例を踏まえて解説しました。
整骨院・整体院・鍼灸院業界は、まだまだM&Aによる市場活性が低い状態です。しかし年々整骨院・整体院・鍼灸院が増加していることもあり、これからはM&Aが積極化していくことが予測されます。
M&Aは企業の成長戦略として非常に有効な手段である一方、万全を期して臨む必要のある経営戦略です。当社のM&A仲介サービス「M&A HACK」では上記の戦略実行・買い手紹介を完全成功報酬でリスクなしの報酬形態で一気通貫対応しています。初回の相談は無料ですのでお気軽に下記よりご相談ください。
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