ファーストブラザーズは2026年9月30日、連結子会社のファーストブラザーズキャピタルを通じ、千葉県香取市でショッピングモール「サワラシティ」を運営するサワラシティの全株式を取得する契約を結びました。取得株式は54,200株で、譲渡実行日は2026年10月30日の予定です。取得価額は非開示です。
サワラシティを完全子会社化する計画
株式取得後、ファーストブラザーズ側の議決権所有割合は0%から100%となる予定です。サワラシティの完全子会社で不動産賃貸業を営む飯田自動車も、取得に伴いファーストブラザーズの連結対象となります。2026年10月12日時点では、開示された譲渡実行日前であり、完了済みとは扱いません。
サワラシティは1996年に運営を開始し、食品スーパーやドラッグストア、衣料品店などが入居する地域の商業施設です。約800台の駐車場を備え、2025年9月期の売上高は293百万円、営業利益は45.167百万円でした。取得価額は、個人株主への配慮などを理由に開示されていません。
商業施設の修繕投資と運営改善を引き継ぐ
ファーストブラザーズは、運営開始から約30年を経た施設の計画的な修繕・更新を進め、商業不動産運営の知見と資本力で施設の運営を最適化する方針です。地域の生活基盤を維持しながら、対象施設の潜在価値を引き出し、収益機会を広げる狙いを示しています。
商業不動産の買収では、直近の利益だけでなく、設備更新の必要額、テナント契約の残存期間、賃料改定の余地、主要テナントへの依存、地域の来店動向をあわせて確認する必要があります。修繕計画は短期的な費用に見えても、施設の競争力や稼働率を保つための投資です。引継ぎ後の予算と実行責任を先に決めることが、地域サービスの継続と収益改善を両立する鍵になります。
公表情報と未開示条件を分けて確認
本件では株数、持分比率、予定実行日が公表されていますが、取得価額は明らかにされていません。非開示の価格を、対象会社の売上高や純資産から推定して事実のように扱うことはできません。自社で不動産や事業の譲渡・取得を検討する場合は、価格評価の前提と投資後の修繕費用を別々に整理しましょう。
M&Aの進行段階と準備事項はM&Aの流れとプロセスで確認できます。自社の株式や事業の譲渡・取得を検討中の方はM&A HACKへご相談ください。
出典
- ファーストブラザーズ「当社連結子会社による株式取得(連結子会社化)及び特定子会社の異動に関するお知らせ」(2026年9月30日、JPX掲載TDnet開示原本)
- 日本M&Aセンター「ファーストブラザーズが千葉県香取市のショッピングモール運営会社・サワラシティを子会社化へ」(案件発見元)


