公開買付けの背景と概要
シー・ファイブ・エイト・ホールディングス株式会社（以下、C58HD）は、ソフトブレーン株式会社の普通株式に対する公開買付け（TOB）を決定しました。買い付け価格は株式1株につき871円で、応募株券の総数が4,833,400株に満たない場合は買付けを行いませんが、総数がこの下限を超える場合は全株を買い付ける方針です。このTOBの背景には、C58HDがソフトブレーンの事業支配と成長の加速を目的としていることが挙げられます。
アント・キャピタル・パートナーズの役割
C58HDは、アント・キャピタル・パートナーズ株式会社が投資助言を行う投資ファンドによって設立されました。このファンドは、未上場株式や投資事業組合の運営管理を専門としています。アント・キャピタル・パートナーズは、過去の投資先で得たバリューアップノウハウを活用し、ソフトブレーンの成長を支援する予定です。さらに、同社のグローバルネットワークを利用して、ソフトブレーンの市場競争力を高める計画です。
ソフトブレーン株式会社の事業展開
ソフトブレーンは、営業イノベーション事業を中心に事業を展開しています。この分野では、営業プロセスの効率化や業務改善を目的としたソフトウェアソリューションを提供しています。同社の技術は、多くの企業で導入され、業績向上に寄与しています。このような背景から、C58HDはソフトブレーンの既存事業の強化および新規市場開拓を視野に入れた支援を行う考えです。
今後のスケジュールと戦略
今回の買付けは2020年9月29日から11月10日にかけて行われ、株式併合は2020年12月から2021年2月頃、資金提供および減資等は2021年3月頃に予定されています。これらのスケジュールに従い、C58HDはソフトブレーンの企業価値を最大化するための施策を展開します。
- 公開買付け期間：2020年9月29日～11月10日
- 株式併合：2020年12月～2021年2月頃
- 資金提供および減資等：2021年3月頃
- 自己株式取得：2021年3月頃
システム・組込ソフト開発業界のM&A動向
近年、システム・組込ソフト開発や情報処理支援業界では、M&Aが活発化しています。これは、技術革新のスピードが速まり、企業が迅速に新しい技術を取り入れる必要があるためです。業界全体でのM&Aは、企業が市場競争力を保つための効果的な手段として注目されています。このような背景から、C58HDとソフトブレーンの連携は、業界全体における競争力を高める動きの一環と言えるでしょう。
