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USEN-NEXT HOLDINGS、Toremoroを子会社化へ
株式会社USEN-NEXT HOLDINGS(証券コード: 9418)は、フードデリバリーサービス「Orderly」を展開する株式会社Toremoro(東京都港区)の全株式を取得することを決定しました。このM&Aは、USEN-NEXT HOLDINGSが提供するフードデリバリーブランドのフランチャイズ事業とToremoroの強力なオーダー管理システムを組み合わせ、業界内での競争力をさらに高めることを目的としています。特に、デジタル化が進む現在のフードサービス業界において、効率的なオーダー管理は不可欠です。今回の子会社化により、USEN-NEXT HOLDINGSは業界内での存在感を大幅に増すことが期待されています。
背景にあるUSEN-NEXT HOLDINGSの事業戦略
USEN-NEXT HOLDINGSは、店舗サービス、通信事業、業務用システム、コンテンツ配信、エネルギー事業など多岐にわたる分野での経営管理を行っている企業グループです。近年、フードデリバリー市場は急速に拡大しており、USEN-NEXTはこのトレンドを捉え、フードデリバリー分野でのプレゼンスを強化しています。特に、株式会社バーチャルレストラン(現WannaEat株式会社)のグループ入りにより、フードデリバリーブランドのフランチャイズ事業に参入し、さらなる市場拡大を目指しています。
Toremoroの「Orderly」サービスとは?
株式会社Toremoroが展開する「Orderly」は、フードデリバリーのオーダーを一元管理するサービスです。このシステムにより、複数のデリバリープラットフォームからの注文を一括で管理することが可能になり、業務の効率化が図られます。特に、飲食店におけるオーダー処理の手間を大幅に削減し、オペレーションの最適化を実現します。これにより、店舗運営の効率が向上し、顧客満足度の向上にも寄与します。
M&Aによるシナジー効果
今回のM&Aにより、USEN-NEXT HOLDINGSは以下のシナジー効果を見込んでいます。
- フードデリバリーブランドフランチャイズサービスとオーダー一元管理サービスのセット販売
- POS情報の統一化による加盟店舗向けコンサルテーションサービスの効率化
これらのシナジー効果により、USEN-NEXTは加盟店舗の業務効率を向上させ、競争力をさらに高めることが期待されています。
フードデリバリー市場の成長と今後の展望
フードデリバリー市場は、技術の進化と消費者行動の変化により、今後も成長が続くと予想されています。特に新型コロナウイルスの影響で、非接触での食事提供の需要が急増し、デリバリー市場の規模は拡大しています。USEN-NEXT HOLDINGSがこの市場においてどのようにプレゼンスを高め、競争優位を築いていくのかが注目されます。